大被害を受けた田老町

岩手県・宮古市へボランティアに参加している藤本さとし（党広島市西地区副委員長）からの手記を紹介します。
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　宮古支援も３日目、被災者の仮設住宅高浜仮設住宅、高台に４４戸の仮設を巡回しました。子どもたちの遊ぶ声がにぎやかでした。

　被災者の声は本当に切実です。
　「災害被災者生活支援法―３００万円までの支援では住宅の再建にまったく足らないので早く増額してほしい。国会でも取り上げてほしい」との声。
　「今月で会社が閉められ解雇される。政府の手立てがもっとあれば会社も何とかなったのかもしれない」と悔しそうに言われていました。
　「魚の養殖場が壊滅したが、仮設で養殖場を建設でき、何とか再開できそう」と、展望が開けた自営業者さんもおられました。

　ある年配のご婦人は「亡くなった主人の位牌をどうしようかとおろおろしている時に、娘が『命の方が大切よ』と諭してくれて、命からがら逃げて助かった。逃げた丘から自宅が津波の第一撃で大破しているのが見えた。見続けることができなかった」と涙ながらに話されました。

　最大の被害を出した田老町は、写真のとおり、大きな防波堤に囲まれた町の全域が跡形もなく大破しています。本当にびっくりしました。大きな堤防も、自然の脅威の前にはなすすべをもたないことを改めて思い知らされました。ここではたくさんの人が亡くなられました。改めてご冥福を祈り、復興が一日も早くなされることを願わずにはおられませんでした。

仮設住宅