新年おめでとうございます。昨年３月１１日の東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故は、国民が政治と社会の見方、生き方を変え、新しい政治への探求を前進させる契機となりました。原発からの撤退、ＴＰＰ（環太平洋連携協定）参加阻止などのたたかいで、全国でも広島でも運動が大きく広がっています。

　１２月３〜４日に開かれた第４回中央委員会総会は、大震災・原発事故という未曾有の体験を契機として、これまで保守の基盤とされてきた団体、個人と日本共産党との交流と共同が劇的に広がり、「２大政党」の基盤の大崩壊が始まっていること、その根底には対米従属、大企業・財界の横暴な支配という「２つの異常」を特徴とする古い政治の枠組みと国民との矛盾が限界点を超え、この体制の耐用年数がつきている大問題があること、国民が真実を見極める条件が急速に広がり、日本の政治は新しい政治への「歴史的前夜」にあることを解明しました。

　そのもとで来たるべき総選挙を「民主連合政府に向けて、新たな本格的スタートを切る選挙」と位置づけ、比例代表選挙で必ず議席を獲得すること、「すべての小選挙区で候補者擁立をめざす」方針を決めました。そして、７月から取り組んでいる「党勢拡大大運動」を、総選挙勝利を正面にすえた方針に発展させました。

　広島でもＴＰＰ、原発問題で県漁連、ＪＡ広島中央会、県森林組合、県医師会、生協ひろしまなどと懇談し、交流が広がっています。原発からの撤退をめざす運動は県内各地で広がり、「さよなら原発安佐北区民の会」の結成に続いて、県段階で「さよなら原発ヒロシマの会」の結成が準備されています。

　こうした運動の発展と同時に、「党勢拡大大運動」を成功させ、来たるべき総選挙の中国ブロック比例代表選挙で必ず議席を獲得し、７つの小選挙区でも勝利をめざして全力をつくす決意です。