大野編集長（手前左）の測量に立ち会う（右から）石村候補、辻県議、皆川副委員長、須山市議＝11日、広島県三次市

　米軍機が昨年12月20日に広島県三次市作木町を低空飛行した問題で、日本共産党の石村智子衆院中国比例候補は11日、現地調査をしました。党県委員会の調査団（団長＝辻恒雄県議）が現地に入り、低空飛行問題に詳しい大野智久「岡山民報」編集長と秋山測量設計事務所の秋山欣也社長が飛行高度の解析に向けた測量をしました。

　辻団長のほか皆川恵史党県副委員長、須山敏夫市議、岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会の坂本千尋事務局長ら10人が、飛行現場の市立作木小学校に集合。測量は、問題の低空飛行で作木小の児童が悲鳴をあげたと地元紙が報道して掲載した写真に基づいて、写っている樹木と米軍機の大きさや角度を比べ、飛行高度を推定するものです。

　大野編集長は「飛行高度は２００メートル前後だったと思われる。過去目撃された中でも、とんでもない低さで、明らかに航空法違反だ」と指摘。正確な飛行高度の解析結果ができ次第、辻団長らが県庁で記者発表する予定です。

　石村候補らはその後、市役所作木支所を訪れ、和田昭次長と懇談。石村候補が「今回はいつもよりも低かったですか」と尋ね、和田次長は「今までにない低空で、機体の長さは２メートルほどに見え、山すれすれに飛んでいったと職員が話している」と説明しました。