広島マスコミ九条の会（平岡敬代表）は７月８日、広島市中区で「沖縄・ヒロシマ・岩国―『改憲』・米軍再編をめぐって」をテーマに結成一周年記念シンポジウムを開き、１７０人が参加しました。パネリストとして岩波書店『世界』の岡本厚編集長、広島市立大学平和研究所の浅井基文所長、沖縄タイムスの諸見里道浩編集局長、中国新聞編集制作本部の小野増平本部長が発言しました。
平岡代表が「米軍再編など平和を脅かす現実にメディアはふさわしい役割を果たしているだろうか」とあいさつしました。
　岡本氏は「米軍再編について私たちメディアは、どれだけ本質を報道できているだろうか」と問題提起。浅井氏は「広島市民の多くが岩国に関心を示さないのは地元の中国新聞報道にも責任の一端がある」と語りました。
　諸見里氏は「安保の地位協定をめぐってアメリカやイタリアなどを取材し、日本のアメリカ従属の異常さを知った」と発言。小野氏は「９条２項は変えざるを得ないと思っていたが、自衛隊がアメリカに利用される動きに、変えないほうがいいと思い始めている」と語りました。